戦略

ターゲティング

Targeting

分けた市場の中から狙う相手を定める判断。全員に向けるのをやめ、誰に深く刺すかを選ぶこと。

意味

ターゲティングは、分割した市場の中から実際に狙う相手を定める判断を指す。全員に等しく向き合うことをやめ、限られた資源をどの層に集中させるかを選ぶ、戦略の分岐点にあたる。

セグメンテーションで市場を意味ある固まりに分けた後、そのどれに深く刺すかを決めるのがこの段である。決めた相手の像が鮮明であるほど、後段のポジショニングや表現の判断もぶれにくくなる。

「誰に向けないか」を同時に決める行為でもある。狙いを絞ることは他を捨てることでもあり、その割り切りが、限られた予算のブランドにとってはとりわけ効き目を左右する。

成り立ち

ターゲティングは、市場を細分し(Segmentation)、狙いを定め(Targeting)、位置取りを描く(Positioning)という STP の枠組みの中段として整理されてきた。標的(target)に狙いを定める、という軍事・射撃由来の比喩が語の根にある。

市場を一枚岩とみなすのをやめ、層ごとに異なる価値を届けるという発想の広がりとともに、実務の基本手順として定着した。

使いどころ

使いどころは、新規事業や商品の投入前、あるいはリブランディングで届け先を見直す局面である。市場規模・成長性・自社との相性・競合の手薄さなどを照らし合わせ、狙う層を選び取る。

留意すべきは、絞りすぎと広げすぎの両極である。狭めれば刺さるが市場が痩せ、広げれば届く裾野は増えるが像がぼやける。段の前後にあるセグメンテーションとポジショニングと往復しながら調整するのが実務的である。

参考・出典

Highlite 編集部(2026) 「ターゲティング」をめぐる用語ノート
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