測定

想起(純粋想起・助成想起)

Brand Recall

カテゴリから名前を思い出せる度合い。手がかりなしで挙がる純粋想起と、選択肢を見て気づく助成想起がある。

意味

想起は、あるカテゴリから特定のブランド名をどれだけ思い出せるかの度合いを指す。名前を知っているかどうかの認知の一歩先で、いざという場面でその名が頭に浮かぶかを問う、選ばれやすさに直結する指標である。

測り方は大きく二つに分かれる。手がかりを与えずに自力で名前を挙げられる純粋想起と、選択肢を見せられて「これは知っている」と気づく助成想起があり、両者ではブランドの立ち位置の意味が異なる。

純粋想起で名が挙がるほど、購入の場面で選択肢の上位に残りやすい。助成想起にとどまるなら、認知はあっても自発的には思い出されていないことになり、想起を深める余地があると読める。

成り立ち

認知や記憶をめぐる研究のなかで扱われてきた概念で、純粋想起と助成想起の区別は一般的な整理として広く共有されている。ブランドの想起を売れ行きと結びつけて論じる Ehrenberg-Bass 系の議論などでも、選ばれやすさの土台として重視される。

使いどころ

ブランドが購入の場面で思い出される力を測り、育てたいときに用いられる。純粋想起と助成想起を分けて捉えることで、認知はあるのに想起されないのか、そもそも知られていないのかを見分けられる。

解釈では、想起の手がかり(CEP)とどれだけ結びついているかというメンタルアベイラビリティの観点と併せて読むと立体的になる。認知(ブランド認知)を土台として、その先の想起の深さを追う指標として位置づけられる。

参考・出典

Byron Sharp(2010) How Brands Grow
Highlite 編集部(2026) 「想起」をめぐる用語ノート
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