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戦略

セグメント

Segment

共通の性質やニーズによって区切った市場や顧客のまとまり。狙いを定めるための基礎的な単位。

意味

セグメントとは、市場や顧客を、共通する性質やニーズによって区切ったまとまりのことである。全体を一様に扱わず、似た者どうしのグループとして捉える単位を指す。

属性・行動・価値観など、どの切り口で区切るかによって見えてくるまとまりは変わる。意味のあるセグメントとは、内側は似ていて、他とは違いがはっきりする区分である。

セグメントを見定めることで、誰に向けて何を届けるかの狙いを絞りやすくなる。全方位に届けようとするより、焦点を持つための単位になる。

成り立ち

segment は「区分・部分」を意味する英語で、全体をいくつかに分けたまとまりを指す。市場を分割して捉える発想のなかで、その一つひとつを表す語として用いられてきた。

市場を細分化して狙いを定めるという考え方の基礎単位として、マーケティングの語彙に定着した。

セグメントとセグメンテーションの違い

セグメンテーションは市場を区切る作業そのものを指し、セグメントはその作業によってできた一つひとつのまとまりを指す。動作と結果の関係にあり、同じ議論の中で混ぜて使われやすい。

実務で問題になるのは、区切り方を見直す話なのか、特定の区分をどう扱うかの話なのかが曖昧なときである。切り口そのものを疑うのか、すでに引いた線の中で打ち手を考えるのかで、議論の範囲が大きく変わる。

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セグメントとターゲティングの違い

ターゲティングは、区切られたまとまりのうちどこに資源を割くかを選ぶ判断である。セグメントは、その選択肢として並ぶ単位にあたる。並べる作業と選ぶ作業が、別々に置かれる関係になる。

順序を飛ばすと偏りが出る。狙いたい層を先に決めてから区切ると、その層が独立して見えるような切り口が選ばれやすい。分ける段階では自社の都合を持ち込まず、選ぶ段階で初めて優先度を入れると、見落としが減る。

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使いどころ

セグメントは、市場を分けて狙いどころを定める際の単位として使われる。区分ごとに異なる打ち手を検討する起点になる。

市場を分けるセグメンテーション、狙う先を選ぶターゲティング、位置づけを定めるポジショニングという一連の流れのなかで論じられる。

実務でのチェックポイント

  • 引いた区分ごとに、実際に別々の打ち手を用意しているかを確かめる。同じなら分ける必要がない。
  • 同じ区分の中にいる顧客が、求めているものまで似ているかを直近の商談から確かめる。
  • 使っている切り口が、データを取りやすいという理由だけで選ばれていないかを見る。
  • 区分の境目に当てはまらない顧客がどれだけいるかを数え、取りこぼしの量を把握する。

よくある誤解

取りやすい属性で線を引いたものが、そのまま意味のあるセグメントとして扱われやすい。年齢や地域は手元のデータで割れるため区分としては作りやすいが、同じ枠の内側で求めているものが揃っていなければ、打ち手を変える根拠にはならない。分けられることと、分けた甲斐があることは、別々に検証する話である。

細かく分けるほど精度が上がるという理解も運用を圧迫する。区分を増やせばそれぞれに向けた制作物や対応を用意することになり、実際には配れずに一つの内容が使い回される。分けた数だけ別の打ち手を用意できるかが、区分の上限を決める。

よくある質問

セグメントはどんな切り口で分けるとよいですか?

打ち手が変わる切り口を選ぶことになる。分けた結果として届ける内容や届け方が別々になるなら、意味のある区分にあたる。属性で分けても対応が同じであれば、その線は判断に効いていない。切り口の良し悪しは、分けた後の違いに表れる。

セグメントは何個くらいが適切ですか?

別々の打ち手を実際に用意できる数までに収まる。区分を増やすほど制作や対応の負荷が増え、抱えきれなくなると内容が使い回される。分けた数と、用意できるものの数を突き合わせると、扱える上限が見えてくる。

一度決めたセグメントは変えないほうがよいですか?

変えてよい。人の暮らしや競合の顔ぶれが変われば、有効だった切り口も効かなくなる。ただし切り口を変えると過去の数値と比べられなくなるため、変えた時期と理由を記録し、しばらくは新旧の両方で見る扱いにすると混乱が少ない。

この項目は、ブランディング支援会社 Highlite Inc. 編集部が執筆・監修しています。
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