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戦略

アイデエーション

Ideation

定義された課題に対して、質より量を意識しながら解決の案を数多く生み出していく発想の段階。

意味

アイデエーションとは、定義された課題に対して解決の案を数多く生み出す発想の段階を指す。この局面では良し悪しの判断をいったん保留し、選択肢の幅を広げることを優先する。

評価と発想を同時に行うと発想が縮こまるため、まず広げてから絞るという流れの「広げる」側を担う。多様な案の中から後で有望なものを選ぶための土壌をつくる工程である。

成り立ち

idea(アイデア)から派生した語で、デザイン思考の各段階のうち、解決策を発想する局面を指す用語として用いられる。

アイデエーションとブレインストーミングの違い

ブレインストーミングは案を出すための具体的な進め方の一つで、アイデエーションは案を生み出す局面そのものを指す。局面を担う方法は複数あり、個人で書き出す、他の領域の事例から借りる、制約を課すといった手も同じ局面に属する。

取り違えると、発想の場を設ければ局面を通過したことになってしまう。会議の形式ではなく、当初の前提から外れた選択肢が実際に増えたかで局面の成否を見る。方法の名前と、達成したい状態は分けて扱う対象になる。

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アイデエーションと発散と収束の違い

発散と収束は広げてから絞るという動きの対で、アイデエーションはそのうち広げる側に位置する局面である。対の一方だけを指す言葉であるため、出た案を選び取る作業はこの語の範囲には含まれない。

実務で混ざりやすいのは、時間の制約から同じ会議で広げて絞ってしまう場面である。評価が同席すると、出す側は通りそうな案に寄せるため、幅は初めから狭まる。場を分けるか、評価を後半に集めるかの線引きが要る。

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使いどころ

課題の定義を終えた後、解決の方向を探る場面で行う。ブレインストーミングなどの発想法と組み合わせ、案の量を確保してから収束へ移る。

実務でのチェックポイント

  • 案を出し始める前に、解こうとしている問いを一文にして全員の目に入る場所へ書き出しておく。問いが人によって違うまま量を稼いでも、後で並べたときに優劣を比べる土俵がない。
  • 出た案を方向ごとに分類し、いくつの前提が試されたかを数える。一つなら幅は広がっていない。
  • 案を出す場で否定の発言が出た回数を振り返る。多いなら、評価が同じ場に混ざり込んでいる。
  • 実現性を理由に外した案を捨てずに残しているかを見る。捨てると、条件が変わったときに拾い直せない。

よくある誤解

量を出せば良い案に行き着く、という理解が広がりやすい。だが同じ前提から出る案は、数が増えても似た方向に集まる。幅を広げるのは量ではなく、前提を変える問いの側になる。誰のための案かを変える、制約を一つ外すといった操作が、方向の数を増やしていく。

もう一つは、課題の定義が済まないまま発想に入る進め方である。何を解くかが曖昧だと、出てきた案の良し悪しを比べる基準もなく、最後は声の大きさや好みで決まる。案が集まったのに選べないという詰まり方は、たいてい手前の定義に原因がある。

よくある質問

アイデエーションは何人で行うのが良いですか?

人数より、前提の異なる人が混ざっているかで決まる。同じ部署の同じ立場だけを集めると、数を増やしても発想の方向はそろう。少人数でも、作る人、売る人、使う人に近い人が混ざっていれば、出てくる方向は自然に分かれる。

良いアイデアが出ないときはどうすればよいですか?

案を増やす前に、解いている問いを疑うほうが早い。問いが広すぎると案は漠然とし、狭すぎると既存の延長しか出ない。誰の、どんな場面の、何を解くのかを一段書き換えるだけで、出てくる案の顔ぶれは変わってくる。

出した案はどうやって絞ればよいですか?

絞る基準を発想の前に決めておくと揉めにくい。何を優先するかが後出しになると、案への愛着や立場の力関係が判断に混ざる。基準が事前にあれば外した理由も説明でき、後から条件が変わったときに拾い直すこともできる。

この項目は、ブランディング支援会社 Highlite Inc. 編集部が執筆・監修しています。
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