あ
表現
アーキタイプ物語論
Archetypal Storytelling
普遍的な原型に沿った物語構造で、ブランドの語りに共感の土台を与える考え方。
意味
アーキタイプ物語論とは、多くの文化や神話に共通して現れる普遍的な人物像や物語の型(原型)を手がかりに、ブランドの語り方を組み立てる考え方である。「探求者」「賢者」「創造者」といった型が、語りに一貫した性格と方向性を与える。
人が古くから親しんできた物語の型に沿うことで、ブランドのメッセージは受け手に直感的に理解されやすくなる。ただし型は出発点であり、型どおりに当てはめるだけでは没個性に陥る。自社固有の背景と結びつけて初めて、借り物でない語りになる点が要点となる。
成り立ち
普遍的な原型(アーキタイプ)という概念は心理学者カール・グスタフ・ユングの議論に連なり、後に物語論やブランド論へと援用された。ブランドを一つの人格・語り手として捉える発想の中で、その性格づけの枠組みとして用いられるようになった。
使いどころ
ブランドの語り口やコミュニケーションの性格に一貫性を持たせたい場面で参照される。どの原型を軸に据えるかを定めることで、コピーや世界観の判断に共通の基準が生まれる。型の借用にとどめず自社の文脈へ翻訳することが実務上の要点となる。
参考・出典
Highlite 編集部(2026) 「アーキタイプ物語論」をめぐる用語ノート