た
測定

注意・関心・欲求・記憶・行動

AIDA

購買に至る心理を注意・関心・欲求・行動の段階で捉える、古典的なコミュニケーション設計の枠組み。

意味

AIDAとは、Attention(注意)・Interest(関心)・Desire(欲求)・Action(行動)の頭文字をとった、消費者が購買へ向かう心理段階を順に並べたモデルである。記憶(Memory)を加えてAIDMAと呼ぶ整理もある。

各段階で受け手の状態が異なるため、必要な働きかけも変わるという発想を与える枠組みである。段階を飛ばして最後の行動だけを促しても効きにくい、という設計上の示唆を含む。

成り立ち

AIDAは広告・販売の実務の中で古くから用いられてきた段階モデルで、購買行動を心理の連鎖として捉える発想を広めた。後年、記憶や検索・共有を加えた派生モデルが各種提案されている。

注意・関心・欲求・記憶・行動とAIDMAの違い

AIDMAは、AIDAの欲求と行動の間に記憶(Memory)を置いた整理である。差は一段階の有無だが、含意は小さくない。見た直後に買える場面を想定するのか、思い出してもらう時間を挟む場面を想定するのかで、必要な打ち手が変わる。

使い分けの手がかりは、接触の場所と購買の場所が同じかどうかにある。売場で見てその場で買う流れなら記憶を挟む余地は小さいが、家で見て後日店で買うなら、思い出される形をどう作るかが論点として立ち上がってくる。

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注意・関心・欲求・記憶・行動とファネルの違い

ファネルは、段階ごとに人数がどれだけ残るかという量の推移を扱う。AIDAが扱うのは、各段階で受け手の心理がどう変わるかという中身である。同じような段階の並びを、数で見るのか状態で見るのかという違いになる。

両者は補い合う関係にある。人数の落ち込みは、どこで問題が起きているかを教えるが、なぜ落ちたのかまでは示さない。落ちた地点で受け手がどんな状態にあるのかを心理の段階から読み直すと、次に何を確かめるべきかが定まってくる。

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使いどころ

広告やセールスの流れを設計する際、いまどの段階の相手に向けた施策かを整理する物差しとして用いられる。実際の購買は直線的に進むとは限らないため、あくまで思考の補助線として扱われることが多い。

実務でのチェックポイント

  • 直近の施策を、どの段階の相手に向けたものかで仕分ける。特定の段階に偏っているなら、その手前や後ろが空いていることになる。
  • 自社の商品で、接触から購入までに時間が空くかどうかを確かめる。空くのであれば、思い出してもらう工夫が別に要る。
  • 関心は持たれているのに購入に至らない層について、何が足りていないのかを言葉にする。情報か条件かきっかけかで打ち手が違う。
  • 段階ごとに何を見て判断しているかを一つずつ挙げる。指標が置かれていない段階は、実質的に管理されていない。

よくある誤解

順番どおりに進むものとして扱うと、実際の購買と合わなくなる。検索してから関心を持つ、買った後で理由を探すといった流れは普通に起きている。段階の並びは受け手の状態を整理する補助線であって、一人の顧客が必ずたどる道筋の記述ではない。

古いモデルだから使えない、という切り捨ても実務では損をする。段階を細かくした新しい整理が増えても、いまどの段階の相手に向けた施策なのかを問う枠組み自体は変わらない。モデルの新旧より、自社の購買がどの段階でつまずいているかを説明できるかが問題になる。

よくある質問

AIDAとAIDMAはどちらを使えばよいですか?

扱う商材の買われ方で選ぶ。その場で判断が完結する買い物なら記憶の段階を挟まない整理で足り、検討に日数がかかるなら思い出される段階を明示したほうが議論しやすい。どちらが新しいかではなく、自社の購買に段階が対応しているかで決める。

AIDAはデジタル中心の時代でも有効ですか?

整理の枠組みとしては有効である。接触の手段が変わっても、注意を引かなければ関心は生まれず、関心がなければ行動には至らないという順序自体は残る。ただし検索や共有のように、モデルに含まれない行動が途中に挟まる点は補って考える必要がある。

段階ごとに指標を置くべきですか?

置いたほうが議論は具体になる。ただし段階と指標が一対一で対応するとは限らない点に注意が要る。同じ数値が複数の段階を反映していることもあるため、その指標が何を代理しているのかを併記しておくと、後からの読み違えが減る。

この項目は、ブランディング支援会社 Highlite Inc. 編集部が執筆・監修しています。
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