— 01 —ニュースの概要
Forbes JAPANは、Forbes.comのAgency Councilに寄せられたコラムの翻訳を掲載した。筆者のSun Yi氏は起業後、自社の専門分野を数カ月ごとに切り替えてきたそうだ。スタートアップ向け、ヘルスケア、WordPressと看板を変え、当時はそれを戦略の見直しだと考えていたという。
振り返った筆者は、リブランディングを繰り返した理由は市場の変化より、理想の自分像を守りたい気持ちにあったと書いている。自分が何を信じ、何が得意で、何を語りたいかを掘り下げたことで、ようやくブランドが定まったらしい。記事はこの過程をセラピーに近いものとして位置づけ、ブランドを変える前に、事業が変わったからなのか、今の自分が気に入らないからなのかを自問するよう勧めている。
正直、看板を変えたくなる気持ちはよく分かるんですよね。新しい名前やロゴを考える時間って楽しいので。ただ、その前に一度立ち止まるだけで、あとの迷いがずっと減る気がします。
— 02 —変えたくなる気持ちは、判断基準を見直す合図になる
筆者の話は個人のブランドだが、企業にもそのまま当てはまる。新しい市場に出るとき、採用で苦戦したとき、競合が目立つ発信を始めたとき。事業の説明や見せ方を変えたくなる時期は、どの会社にもある。そのたびにロゴやコピーを変えても、受け手の頭の中にはなかなか同じ像が重ならない。
この寄稿から学べるのは、変えたくなる気持ちを否定しなくていいという点だ。その気持ちは、自分たちが何を判断基準にしているかを見直す合図として使える。理由が事業の変化なら、変えればいい。理由が今の見え方への何となくの不満なら、見た目の手前にある判断基準がまだ言葉になっていない可能性が高い。この二つを分けて考えるだけで、リブランドの議論はかなり落ち着く。
— 03 —と、いうことで。
まず、過去2年で自社が見せ方や説明を変えた場面を書き出してほしい。サイトの文言、事業紹介の一文、採用ページの打ち出しなど、小さな変更で構わない。そのうえで一つずつ、事業が変わったから変えたのか、見え方が気に入らなかったから変えたのかを分けて印をつける。後者が多いなら、次に何かを変える前に、変えずに残す判断基準を一つ決めて言葉にしておく。リブランドを検討するのは、その一文ができてからで遅くない。
- 見せ方を変えた理由を、事業の変化と見え方への不満に分ける
- リブランドの前に、変えずに残す判断基準を一文で決める
- フェーズが変わっても、判断基準までは動かさない