— 01 —ニュースの概要
ReebokやChampion、Brooks Brothersなど、50を超えるブランドのIPを持つAuthentic(オーセンティック)が、2026年9月1日に日本で初めての戦略発表会を開いた。APACプレジデントのWesley Chu氏が登壇し、日本をアジア太平洋の重要な市場で、世界へ流行を発信する場所だと位置づけた。今後18〜24か月で体制を強め、新しいブランドやカテゴリーを持ち込む計画だという。
この会社は、自分では製造も直販もしない。ブランドのIPを持って戦略やマーケティング、コンテンツを担い、商品づくりや売り場は日本のライセンスパートナーに任せる。ChampionとUNDERCOVER、Eddie BauerとNEIGHBORHOODのように、日本のブランドと組んだ事例も紹介された。元記事は、この「作らず売らない」モデルを軸に、同社が国内でブランドをどう広げていくかを伝えている。
正直、ロゴの規定集だけ渡して「あとはいい感じに」とお願いしてしまうこと、ありますよね。戻ってきたものに違和感があっても、何が違うのかうまく言えなかったりして。
— 02 —任せる範囲が広いほど、基準の書き方が問われる
作る人も売る人も別の会社だとすると、店頭で客が手に取る商品のほとんどは、ブランドを持つ会社の手を通っていないことになる。それでも同じブランドとして受け取られるなら、支えているのはロゴの規定集だけではないはずだ。何をしたらこのブランドらしくないかを、他社の担当者が自分で判断できる形で渡せているか。分かれ目はそこにある。
ライセンスビジネスに限った話ではないと思う。広告は代理店に、売り場は販売店に、採用は現場に。会社が大きくなるほど、ブランドに触れる判断は社外や現場に散っていく。社長が全部を見られた頃の「最後は自分がチェックする」というやり方は、どこかで効かなくなる。
Authenticの話が参考になるのは、任せることを前提に組み立てているところだ。日本のブランドと組むのも、日本らしさを自分たちだけで作ろうとしていないからだろう。他社の文脈を借りても崩れないということは、渡す側に判断の一貫性を保つ軸があるということでもある。
— 03 —と、いうことで。
まず、自社のブランドに触れる仕事のうち、社外や他部署に任せているものを書き出す。広告、パッケージ、営業資料、採用ページ、SNSの運用。並べてみると、自社の手だけで完結しているものは案外少ない。
次に、それぞれの担当者が迷ったときに見るものがあるかを確かめる。ロゴの使い方は決まっていても、「この表現はうちらしいか」を決める基準は書かれていないことが多い。ひとつ選んで、「これはやらない」を三つだけ言葉にして渡してみる。任せた先から戻ってくるものがそれで変わるかどうかを見れば、基準が効いているかがわかる。
- ブランドに触れる仕事のうち、社外や他部署に任せているものを書き出す
- 任せた先が迷ったときに見る基準があるかを確かめる
- 「これはやらない」を三つ言葉にして、任せた先に渡す