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測定

レピュテーション

Reputation

社会や関係者の間に蓄積された評判・評価の総体。過去の言動が積み重なって形づくられる。

意味

レピュテーションとは、社会や関係者の間に長い時間をかけて蓄積された評判・評価の総体を指す。一度の印象ではなく、過去の言動や実績が積み重なって形づくられる集合的な認識である。

自ら発信するメッセージだけでなく、実際の行動や第三者の語りによって左右される点に特徴がある。築くには時間がかかる一方、損なわれるのは一瞬という非対称性が指摘される。

ブランドの観点では、レピュテーションはブランドイメージと重なりつつ、より広い関係者を含む評価として読める。危機管理の文脈で特に重視される概念である。

成り立ち

「評判・名声(reputation)」という語に由来し、企業評価や広報の分野で、蓄積された社会的評価を指す概念として用いられてきた。信頼の蓄えとして論じられることが多い。

レピュテーションとブランドイメージの違い

ブランドイメージは、個々の受け手の頭の中に浮かぶ像を指す。レピュテーションは、その像が社会や関係者の間で共有され、他人に語れる形になったものにあたる。前者は一人ひとりの内側にあり、後者は人と人の間に置かれている。

見分けたいときは、誰に尋ねれば答えが返ってくるかを考えるとよい。イメージは顧客に聞けば出てくるが、レピュテーションは取引先や求職者、業界内の第三者にも尋ねる対象になる。測る範囲を顧客に限っていると、外側で進んでいる評価の変化を取りこぼす。

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レピュテーションとブランドエクイティの違い

ブランドエクイティは、蓄積された評価が選択や価格にどう効いているかという資産の側の見方である。レピュテーションは、その評価が社会の中でどう語られているかという状態の側を指す。前者は事業への効き目で測られ、後者は語られ方で測られる。

両者はふつう連動するが、外れることもある。評判が良いのに選ばれていない場合、語りは好意的でも買う場面で思い出されていない。逆に評判に傷があっても指名され続けている場合、代わりが利かない事情が働いている。ずれの向きが、次に手を打つ場所を教える。

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使いどころ

広報やリスク対応の文脈で、蓄積された評価を守る・回復する対象として語られる。一時的な話題性と区別して用いられる。

実務でのチェックポイント

  • 自社について語る立場にある相手を、顧客以外も含めて書き出す。取引先、元社員、同業者まで並べたときに空白の相手がいないかを見る。
  • 社名で検索して上位に出る内容を、自社が発信していないものに限って読む。第三者の語りが何を材料にしているかが分かる。
  • 直近一年で守れなかった約束を挙げ、その相手に何をどう説明したかを確認する。説明を省いた案件は、語りの材料として残りやすい。
  • 採用の場面で候補者から繰り返し尋ねられる懸念を集める。外から見た自社の弱点が、最も率直に表れる場所になる。

よくある誤解

レピュテーションを広報の担当領域だと切り分けてしまう誤解が起きやすい。実際に語りの材料になるのは、納期の守られ方、断り方、辞めた人の話といった日常の行動のほうで、発信の巧拙で覆せる範囲は限られている。発信はすでにある評価を伝える経路であって、評価そのものをつくる場所ではない。

危機が起きてから対応を考えれば足りる、という前提もよく見られる。損なわれた際に効くのは、その時点で残っている信頼の蓄えの厚さで、蓄えは平時にしか積めない。何も起きていない時期の地味な履行が、問題発生時にどこまで弁明を聞いてもらえるかを先に決めている。

よくある質問

レピュテーションは測れますか?

単一の数値には収まらないが、語られ方の変化は追える。誰が、どんな文脈で、どの言葉を使って自社に触れているかを定期的に拾い、語の傾きが変わっていないかを見る方法がある。量よりも、語る主体の顔ぶれと使われる語彙の変化のほうが早く動く。

評判が悪化したとき、まず何をすべきですか?

発信の前に、事実関係の確定を置く。悪化の局面では説明の速さが求められるが、後から覆る内容を出すと、当初の問題より訂正のほうが長く語られる。何が分かっていて何がまだ分からないかを分けて示すほうが、確定していない断定より持ちこたえる。

小さな会社でも意識する必要がありますか?

規模が小さいほど、一つひとつの語りの影響が大きくなる。関係者の数が少ない分、一人の語りが届く割合は相対的に高い。取引の数が限られている段階では、一件ごとの後味がそのまま次の紹介の有無につながるため、積み上がる速度も損なわれる速度も速い。

この項目は、ブランディング支援会社 Highlite Inc. 編集部が執筆・監修しています。
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