ら
構造
レガシーシステム
Legacy System
長年の増改築で複雑化・老朽化し、全体像の把握や改修が難しくなった既存の基幹システムを指す。
意味
レガシーシステムとは、長い年月にわたって使われ続けるうちに改修が重なり、内部構造が複雑になって全体像を把握しづらくなった既存システムを指す。多くは事業の中核を支える基幹システムであり、止められないがゆえに刷新も進めにくいという難しさを抱える。
問題は技術の古さそのものよりも、仕様が属人化して誰も全容を説明できない、改修のたびに予期せぬ影響が及ぶ、といった保守性の低下にある。こうした状態は、新しいデジタル施策を載せようとしたときに足かせとなり、変革の速度を鈍らせる要因になりやすい。
顧客体験の観点では、レガシーシステムがデータの分断や連携の困難を生み、顧客接点をまたいだ一貫した体験の妨げになることがある。刷新の判断は、技術的な負債の解消だけでなく、届けたい体験を実現できるかという視点からも語られる。
成り立ち
「レガシー(legacy)」は英語で「遺産・受け継がれたもの」を意味し、情報システムの分野では、過去から引き継がれ現役で使われ続ける旧来の仕組みを指すようになった。日本では、経済産業省のDXレポートがレガシーシステムの温存を課題として取り上げたことで、DX文脈の語として広く知られるようになった。
使いどころ
システム刷新やDX推進の文脈で、変革を阻む要因として言及されることが多い。単に「古いシステム」を指すのではなく、複雑化・ブラックボックス化して手を入れにくくなった状態を含意する点に注意して使いたい。
参考・出典
Highlite 編集部(2026) 「レガシーシステム」をめぐる用語ノート