— 01 —好調なうちに、名を変える
投票用紙などで知られるユポが、業績が堅調なタイミングで社名を変更した。リブランドは危機対応として語られることが多いが、この事例が示すのは逆の可能性だ。追われて変えるのと、選んで変えるのとでは、同じ社名変更でも意味がまるで違う。
不振からの改名は「何かをごまかすのでは」と勘ぐられる。好調からの改名は「次を見据えている」と受け取られる。中身が同じでも、タイミングそのものが市場へのメッセージになる。
危機のときのリブランドって、どうしても「変える理由」を説明させられがちなんですよね。だからこそ好調なうちに動ける会社は、「何を残すか」を自分で選べていてうらやましい。主導権って、こういう余裕から生まれるのかもしれません。
— 02 —と、いうことで。
この記事を読んだあなたに、まず問い直してほしいことがある。自社の名前は、次の十年の器として十分だろうか。リブランドの健全さは、「なぜ今変えるのか」を自ら語れる状態で動けているかで測れる。語れないまま雰囲気で刷新すると、社内も市場も置き去りになる。まずは、その問いに一言で答えられるかを試してみよう。
追われて変えるのと、選んで変えるのとでは、同じ社名変更でも意味がまるで違う。主導権を持って選べるのは、余力のあるうちだけだ。名前を変えないという判断も、立派な選択である。好調な今こそ、次の十年を見据えて名前を問い直す価値がある。急がなくていい。ただ、この余裕のあるうちに一度立ち止まって考えることを、次の一手にしたい。
◆ 経営がここから判断すべきこと
- リブランドは危機対応より好調時のほうが、残すものを自分で選べる(主導権を持てる)
- 社名は積み上げた信用資産。変更は「捨てるリスク」と「器を作り直す機会」の両面で捉える
- 「なぜ今変えるのか」を自ら語れる状態で動けているかが、リブランドの健全性を測る
▸ この解説は、次のニュースを起点にしています
投票用紙でおなじみ「ユポ」が社名変更 業績堅調のBtoB企業がリブランディングする理由
AdverTimes.(アドタイ) by 宣伝会議
元記事を読む(外部サイト)→