— 01 —キャラクターの、見えにくい効き目
クロノスが公式キャラクターを通じてブランド姿勢を発信している。キャラクター活用は「親しみやすさ」の演出として語られることが多い。だが運用の現場での本当の効き目は、少し別のところにある。
親しみやすさは結果であって、目的ではない。キャラクターがもたらす一番の価値は、発信の「声」を一つに束ねることにある。見た目の可愛さより、この機能のほうが経営にとっては重い。
キャラクターって「親しみやすさ」の役割が目立ちますけど、現場でいちばん助かるのは声が崩れないことなんですよね。担当が代わっても同じトーンでいられる——地味だけど、これが運用ではありがたいなと個人的に思います。
— 02 —と、いうことで。
この記事を読んだあなたが、もし発信のトーンが担当者によってばらつくと感じているなら、まずやるべきはルール集を厚くすることではない。声を一点に集約する装置を考えることだ。膨大なガイドラインより、一つの明確な人格のほうが、現場は迷わない。まずは自社の発信を数本読み返して、書き手ごとにどれだけ声が揺れているかを確かめてみよう。
公式キャラクターは、その有力な選択肢の一つだ。ただし人格は「かわいいから」ではなく、自社が持つべき声——語彙、距離感、ユーモアの許容範囲——から逆算して決める。装置を先に、性格は後から。この順番さえ守れば、キャラクターは担当者が代わっても声が崩れない、長く効く運用資産になる。まずは「自社の声」を三つの言葉で書き出すことから始めよう。
◆ 経営がここから判断すべきこと
- キャラクターは親しみの演出である前に、トーンの一貫性を守る運用資産として設計する
- 属人的な発信の揺れを抑えたいなら、声の基準をキャラクターに集約する
- キャラクターの人格は「かわいさ」でなく、ブランドが持つべき声から逆算して決める