— 01 —ブランドのナレッジ
ボイスはブランドの変わらない声の人格、トーンは場面による声の調整を指す。謝罪とキャンペーン告知では調子(トーン)は変わるが、人格(ボイス)は変わらない——この区別が運用の鍵になる。
声の人格が定義されていない組織では、書き手の個性が接点ごとに滲み、受け手の中で「この会社は結局どういう人か」が結像しない。文体は装飾ではなく、一貫性というブランドの根幹に直結する。
Sources · Alina Wheeler (2017) Designing Brand Identity
— 02 —実務での使い方 — 課題解決方法例
◆ 実務の進め方
- 01.声の人格を形容詞で決める「丁寧だが対等」「専門的だが平易」など、3組ほどの形容詞ペアで声を定義する。
- 02.やらない表現を列挙する使わない語彙・絵文字・言い回しのNGリストを作る。禁止のほうが基準として機能しやすい。
- 03.実例で示す同じ内容のBefore/Afterを見せる。抽象的な規定より、書き換え例が現場を動かす。
— 03 —他社事例
声の設計を体験まで通した例。
▸ Highlite Works
KURUBI(久留米総合美容外科)
「誇れる肌を、共に紡ぐ」の思想に合わせ、院の言葉づかいを威圧的でも軽薄でもない声に統一。
実績の詳細を見る(Highlite公式)→
一般には、法人向け文書からエラーメッセージまで「らしさ」を貫くメルカリやSlackのライティングガイドが、声の運用例として参照される。
— 04 —Highliteの観点
声の統一で私たちが勧めるのは、ルール集を厚くする前に「声を一点に集約する装置」を考えることだ。一つの明確な人格——それはキャラクターかもしれないし、一人の編集長かもしれない——のほうが、分厚いガイドより現場を迷わせない。声は規定で縛るものではなく、人格に宿らせるものだ。
声は規定で縛るものではなく、人格に宿らせるものである。— Brandri / Highlite editorial