— 01 —ブランドのナレッジ
第二創業期のブランド課題は、先代が体現していた暗黙の価値を、属人性から切り離して言語化することにある。人に宿っていた信頼を、仕組みと言葉に移し替えなければ、代替わりとともに資産が目減りする。
海外展開では、ブランドの中核(変えない約束)と表層(現地化する表現)の切り分けが問われる。ホフステードらの文化研究が示すように、同じ表現でも文化圏によって受け取られ方は大きく異なる。中核まで現地に合わせれば別会社になり、表層まで固定すれば通じなくなる。
Sources · Geert Hofstede (1980) Culture's Consequences
— 02 —この時期の動き方 — 課題解決方法例
◆ 実務の進め方
- 01.先代の判断を言語化する承継では、先代が「なぜそう決めてきたか」をインタビューで掘り起こし、判断基準として文書化する。
- 02.中核と表層を切り分けるどの文化圏でも変えない約束と、現地化してよい表現のリストを先に作る。
- 03.現地の耳で検証する名前・色・コピーが現地でどう聞こえるかをネイティブ検証する。翻訳ではなく意味の移植。
- 04.再定義を宣言する「変わらないために変わる」ことを社内外に語り、第二創業を物語として立てる。
— 03 —他社事例
価値の再定義・結晶化を支援した例。
▸ Highlite Works
KURUBI(久留米総合美容外科)
院長交代=事業承継の局面で、先代からの信頼を言語化し次の体制の旗に変換。第二創業型リブランドの実例。
実績の詳細を見る(Highlite公式)→
一般には、各国でメニューを現地化しながら中核の体験を変えないマクドナルドが、文化越境の教科書例として語られる。
— 04 —Highliteの観点
第二創業も海外展開も、本質は同じだと私たちは考えている。「変えてはいけないものを見極めるために、すべてを一度テーブルに載せる」作業だ。結晶は環境が変われば形を変えるが、結晶構造そのもの——判断の軸——が保たれていれば、それは同じブランドであり続ける。
変わらないために、変わる。それが第二創業の骨法である。— Brandri / Highlite editorial