— 01 —ブランドのナレッジ
複数事業を束ねる設計論がブランドアーキテクチャだ。全事業を企業ブランドの傘下で語る「Branded House」は資産を集中でき、事業ごとに独立ブランドを立てる「House of Brands」は各市場で最適化できる。中間には保証付きブランドなど段階的な選択肢がある。
判断の軸は、事業間のシナジーと、顧客層の重なりだ。顧客が重なるなら束ねる価値が大きく、全く異なる市場なら無理に束ねるほうが混乱を生む。
Sources · David A. Aaker & Erich Joachimsthaler (2000) Brand Leadership
— 02 —この時期の動き方 — 課題解決方法例
◆ 実務の進め方
- 01.顧客の重なりを測る事業間で顧客・チャネルがどれだけ重なるかを見る。重なりが大きいほど束ねる価値がある。
- 02.親の役割を定義する企業ブランドは保証人か、思想の源泉か、単なる持株か。役割が命名規則を決める。
- 03.移行の地図を描く今のバラつきから理想形まで、どの順で名称・見た目を寄せるかの移行計画を敷く。
- 04.新規事業の入り口を決める次に生まれる事業がどの位置に入るかのルールを先に作り、都度議論をやめる。
— 03 —他社事例
母体の思想と新事業の輪郭を両立させた例。
▸ Highlite Works
Alchemy
母体企業の新規事業として、既存ブランドとの距離感を設計しながら独自の輪郭を確立。展示会から一貫した見え方で市場に出た。
実績の詳細を見る(Highlite公式)→
一般には、傘下ブランドを独立させて競わせるP&Gと、全事業を一つの世界観で貫く無印良品(良品計画)が、両極の教科書例として語られる。
— 04 —Highliteの観点
複数事業化の相談で私たちがまず尋ねるのは、「10年後、顧客に何と呼ばれていたいか」だ。事業は増減するが、企業の呼ばれ方は簡単に変えられない。アーキテクチャは組織図の反映ではなく、顧客の記憶の設計であり、だからこそ経営が握るべき意思決定だと考えている。
アーキテクチャは組織図の反映ではなく、顧客の記憶の設計である。— Brandri / Highlite editorial