— 01 —ブランドのナレッジ
ケラーの連想ネットワークの考え方に立てば、Webの役割は情報を並べることではなく、社名と結びつく連想——「この会社といえば◯◯」——を植えつけることだ。主張が絞られていないサイトは、閲覧されても連想を残さない。
また印象は、ビジュアルだけでなく言葉のトーン、情報の順序、細部の所作(フォーム、エラー文言まで)の総和で決まる。バラバラに作られたページ群は、それ自体が「一貫性のない会社」というメッセージになる。
Sources · Kevin Lane Keller (2013) Strategic Brand Management
— 02 —解決アプローチ — 課題解決方法例
◆ 実務の進め方
- 01.一つの主張に絞るトップページで伝えることを一つに決める。全部言おうとするサイトは何も言っていない。
- 02.言葉から設計するビジュアルの前にタグラインと見出しの言葉を確定する。言葉が決まればデザインの判断基準が生まれる。
- 03.体験の動線を描く訪問者が「知る→信じる→動く」の順で進めるよう、証拠と導線を配置する。
- 04.細部のトーンまで揃えるボタン文言・写真の空気・余白の密度まで一つの人格に揃える。印象は細部の総和で決まる。
— 03 —他社事例
言葉の設計から入り、Web体験まで一貫させた例。
▸ Highlite Works
Spacemole
価値の言語化→ロゴ→Web構築→検索UIまでを一連で設計。「探しやすさ」という体験自体をブランドの主張にした。
実績の詳細を見る(Highlite公式)→
▸ Highlite Works
Touch Star
技術の説明ではなく「触れて感じる体験」を軸にWebとインタラクションを設計し、事業のポジションを確立。
実績の詳細を見る(Highlite公式)→
一般には、製品数を絞り「シンプル」という一つの主張にサイト全体を従わせるAppleのWebが、一貫性設計の代表例とされる。
— 04 —Highliteの観点
Webリニューアルの相談を受けたとき、私たちが最初に見るのはデザインではなく「このサイトは何を一つだけ覚えてほしいのか」だ。それが決まっていない状態で作り直しても、きれいになるだけで強くはならない。見た目の手前にある主張の設計こそが、リニューアルの成否を分ける。
全部言おうとするサイトは、何も言っていない。— Brandri / Highlite editorial