— 01 —ブランドのナレッジ
採用市場でも、ブランドは「エンプロイヤー・ブランド」として機能する。Ambler & Barrow が1996年に提唱したこの概念は、雇用主としての会社が候補者に約束する機能的・経済的・心理的な便益の束を指す。
重要なのは、採用ブランディングが事業ブランディングと別物ではないことだ。事業で掲げる価値と、働く場として約束する価値がずれていると、入社後のギャップとなって早期離職に跳ね返る。採用の言葉は、事業の言葉の「外向きの翻訳」として設計する。
Sources · Tim Ambler & Simon Barrow (1996) The Employer Brand
— 02 —解決アプローチ — 課題解決方法例
◆ 実務の進め方
- 01.社員の入社理由を聞く活躍している社員に「なぜこの会社を選び、なぜ残っているか」を聞く。答えの共通項が独自性の原石になる。
- 02.事業の言葉と接続するミッションや事業価値を、候補者の目線——何が得られ、何に貢献できるか——に翻訳する。
- 03.接点のトーンを揃える求人票・面接・オファー面談・SNSの言葉づかいを統一する。接点ごとに人格が変わる会社は信頼されない。
- 04.約束できないことを言わない実態と乖離した魅力づけは早期離職として返ってくる。等身大の約束だけを磨く。
— 03 —他社事例
理念の言語化が、そのまま採用の武器になった例。
▸ Highlite Works
KURUBI(久留米総合美容外科)
院長交代を機にMVVを策定し、従業員インタビューを通じて理念を再定義。働く側の共感を起点にブランドを組み直した。
実績の詳細を見る(Highlite公式)→
▸ Highlite Works
ReAlice
「人がやるべきではない仕事をなくす」というVisionの明文化は、顧客だけでなく採用候補者への旗としても機能する。
実績の詳細を見る(Highlite公式)→
一般には、「地球を救うためにビジネスを営む」と掲げるパタゴニアが、事業の思想がそのまま採用力になる例としてよく知られる。
— 04 —Highliteの観点
採用ブランディングを「採用チームの仕事」にした瞬間、歪みが始まると私たちは考えている。候補者が見ているのは採用ページではなく、会社そのものだ。事業で何を約束し、社内で何を大事にしているか——その一貫性だけが、候補者に「ここは本物だ」と感じさせる。採用の言葉は最初から事業の言葉と同じ骨格で組むべきだ。
候補者が見ているのは採用ページではなく、会社そのものである。— Brandri / Highlite editorial